FMV-BIBLO MC4/45Cのキーボード
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中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

FMV-BIBLO MC4/45Cのキーボード

写真

 

仕様

品名 FMV-BIBLO MC4/45C
型名 FMVMC445CS
形状 コンパクトB5サイズノートパソコン
キー配列 親指シフト
キー数 92
キーストローク 2mm
キーピッチ 17mm
キー刻印 ファンクションキー以外に、OASYS的刻印あり
インターフェース PS/2(FMVMC445CS内臓)
ケーブル長  
接続ケーブル  

外形寸法(mm)
W*D*H

250×199×24~30mm(本体サイズ。突起部含まず)
 
角度 チルト機構なし
定価 オープン価格(14800円で購入)
その他  コンシューマー向け唯一の親指シフトキーボードモデルが販売されていたFMV-BIBLO MCシリーズの最後のモデル。

固有情報

製造日 2000/08
購入日 2000/10
使用期間 2000/10~
製造場所 JAPAN
接続ハード 複数のAT互換機(自作含む)
利用OS Windows98, Windows2000, WindowsXP Professional
使用IME OAK-V7, OAK-V8, Japanist V1, Japanist2002
利用ドライバ 富士通純正ドライバ
その他   このノートにはもともと、Windows98SEがインストールされていました。しかし、このOSは仕事に使うには安定性に欠けるため、すぐにWindows2000をクリーンインストールして使用していました。 その際、メモリを192MBに増設しています。
 2001年11月にWindowsXPが発売されたので、Professionalをアップグレードインストールしてみましたが、重くて困ります。そのため、アップグレード専門ショップなどを利用して、CPUとか、メモリの最大容量などを改造してもらおうとたくらんでいるところです。

特徴

このMCシリーズは、FMV-BIBLOのラインナップの中で、唯一「親指シフトキーボード」を備えたマシンでした。当時、そんなマシンが出ることは想像もしていなかったので、私にとって本当に夢のようなマシンだったのです。

FKB8579-661との比較

  • キーボードは「親指左」が「無変換」を、「親指右」が「変換」を兼ねる「共用型」です。
  • キーストロークはわずか2mm、キーピッチは17mmと、フルキーボードの3.8mm、19mmに遠く及びません。やはり、入力の快適さではフルキーボード、もしくはFKB8579-661にはかないません。
  • キーは非常に重いです。クリック感が強く、かなり強く意識して幼ければ正しく入力できません。これは、ストロークが2mm程度しかないため、底打ちを繰り返して指を疲労させたり、痛めたりしないような配慮ではないかと考えられますが、つらいですね。
  • なぜか左右で親指キーの高さが違います。MCシリーズの元祖からそうだったのですが、最後まで解消されませんでした。左が特に低いため、左側の文字で入力間違いを侵しやすくなります。見えにくくてごめんなさい。

FMV-BIBLO MC4/45Cの親指キー部分

  • かな文字以外のBackSpace、Escなどの配置はFMV-KB611やOAKB-193、Rboard Pro for PCなどと同じく、OASYS配列互換となっています。つまり、ホームポジションに置いた右手のすぐ右隣にBackSpace、その隣にEscが配置されます。

FMV-BIBLO MC4/45C キーボードの右側

  • このキーボードはずいぶんパシャパシャしているイメージを持ちます。私は以前、Fujitsu OASYS-V5100NU/WというA4タイプのノートパソコンを所持していましたが、もっとしっかりした構造をしていたように記憶しています。また、FMR-50シリーズも2台所持していますが、さらに質感の高いキーボードを搭載していました。
  • 上の写真をみていただければわかりますが、「実行」キーという、OASYS機能に特化したキーが準備されています。しかし、私はOASYSは使わないので、邪魔です。それより、その左隣のShiftキーを標準的な大きさにしてほしかったです。このShiftキーが小さいため、左手で打鍵する英文字の大文字が打ちにくいこと。誤って「実行」を押してしまうのです。

トラブル

FMV-KB211などとは違い、すでにドライバやソフトウエアも完成の域に達しているようで、使用感のもどかしさ以外の部分でのトラブルはあまり経験していません。

<<富士通IMEを使用する際の共通のトラブル>>

  • Windows2000のサービスパック1を導入したころから、OAK-V7、OAK-V8、JapanistV1との組み合わせで、高速入力後無変換キーを押下するような動作で「アプリケーションエラー」が散見されるようになった。使用頻度の問題もあるかもしれないが、KB-611Rboard Pro for PCを使用したときほどは発生していない。

<<誤確定の多さ>>

  • このキーボードはハードウエア的に「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」を共用している(いわゆる共用型)ので、誤った確定が多発する。たぶんJISキーボード型のノートと筐体を共有するために、変換・無変換キーを下に出すのは望ましくない、と判断されたと考えられる。しかし、これが親指シフトキーボードとしての使用感を損ねる大きな原因になっているのは間違いのないところである。
  • ただ、以前使用していたOASYS-V5100NU/Wも共用型であったが、もう少しキーボードの作りがしっかりしていたし、キーもやや軽かったので、これほど誤変換が気になることはなかった。

<<その他 2003/07/18 追記>>

  • これはキーボードの性能とは直接関係がありませんが、この機種ではWindows XP Professionalをクリーンインストールして使用することが可能でした。XP用に開発された各種ドライバも公開されています。
  • しかし、Windows XP ServicePack1を導入後、再起動すると、起動に失敗してしまいます。Safeモードで起動し、インストールしたService Pack1を削除したり、システムをインストール以前の状態に戻すなどの対応が必要でした。今のところ原因不明です。

その他

現在では、親指シフトキーボードを搭載したB5、コンパクトB5サイズのノートは手に入りません。ときどき、Yahoo! オークションで出品されていることがありますが、中古を探すしかないと思います。

A4サイズの大きなノートについては、Lifebookシリーズにおいて、親指シフトキーボードを選択することができますが、基本的カスタムメイドです。ACCESSのように、ショップオリジナルで比較的早く納品できるモデルもあるようですが、他のコンシューマ向けPCと比較すると、価格の割に画面解像度が低いなど、弱点をたくさん抱えています。基本的にビジネスノートですし、マニュアルなども親切なものはつかないようです。あまり初心者向けとはいえないですね。

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