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中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

喫煙と飲酒のトレーニングに対する影響

Q(質問)

  • トレーニング歴約半年になりました。
  • 動機としてはやはり女性なので、筋肥大ではなく、シェイプアップを目的としています。
  • そこで、喫煙と飲酒がトレーニングに与える影響について教えてください。
  • 以前、喫煙者だったのですが、健康によくないと思い思い切って止めました。しかし、飲酒については社会人のため、おつき合いうやストレス解消もあり、なかなか止められません。トレーニング効果をあげていくには喫煙&飲酒はどのような悪影響があるのでしょうか?(女性)

A(回答)

  • 喫煙と飲酒という嗜好の問題とフィットネス プログラムの関係はとても複雑ですが、多くの人が知りたいと考えていることだと思います。
  • これらについてはいろいろな専門家がさまざまな異なるインフォメーションを行っている場合が多いのですが、ここでは私自身の現在の考えを簡単に紹介します。いずれ、どこかのページにまとめて掲載しますね。
  • まずは飲酒。トレーニング前の飲酒は当然、さまざまな害があります。からだからビタミンB群などを急激に消耗させているような状態、発汗による放熱促進での体温のバランス破綻、中枢神経が抑制され、判断力が低下した状態、アルコール処理のための肝臓への負担。これらは運動中の事故を招く原因になりかねません。トレーニング前については、アルコールを摂取してはなりません。
  • 次に、習慣としての飲酒ですが、アルコールそのものについては、上記のような害、脳の脱水による脳細胞破壊などの害についてもよく指摘されていますが、逆に定期的な血管の拡張、あるいは中枢の興奮を抑えることによるストレスの発散などによって、虚血性心疾患(心筋梗塞など)のリスクを下げる可能性も指摘されています。
  • また、赤ワイン健康法などで注目されているポリフェノールは、どの程度有効かはっきりしているわけではないのですが、からだの中で悪さをする活性酸素(各種疾患や老化の要因といわれます)などを捕捉する力が強いといいます。実際、多くの研究が「適度な飲酒を行われている方のほうが長命」という報告をしています。
  • 定期的な飲酒がトレーニングの効果を促進するのかどうかはわかりませんが、適量を守ることで健康を維持できるということはいえると思います。
  • 私の家内も、ボディビルの厳しい減量中、ビールはよく飲んでいましたよ。
  • 喫煙については、正直なところネガティブなデータがほとんどです。たまに、アルツハイマー病予防とか、肥満予防というようなデータも見かけますが…。
  • まず、喫煙は換気機能を妨げます。喫煙を行うと、気管支が収縮し、空気の通りが悪くなります。
  • 次に、肺胞から血液への酸素の拡散能力が、肺内にこびりついたタールにより阻害されるといわれます。
  • さらに、たばこの煙に含まれる一酸化炭素は血液中のヘモグロビン(酸素を組織に運ぶ)との親和力で、酸素の200倍とも300倍ともいわれています。結果、酸素と結びつくことのできるヘモグロビンは減少し、からだの各組織が酸素を十分に受け取れない、という問題が起こります。
  • そのほか、たばこ1本吸うことで、25mg-100mg程度のビタミンCも消耗します。このビタミンには抗ストレス作用がありますが、おそらくはストレスの連続であるトレーニングをする人は必要量が増えるものと思われます(そんなことはないという説も)。
  • 喫煙についてはまだまだありますが、今回の結論として、特にトレーニング直前に喫煙した場合、換気、拡散、酸素の運搬の面から、有酸素運動(エアロビック エクササイズ)においては大変不利になるものと想像することができます。ですから、思い切って喫煙をやめられたのは、私は正解だと思います。
  • 禁煙によって、体重が増えるというデータが多数報告されていますが、あさみさんのように運動を習慣化したり、食事のコントロールを行うことで防止できると思います。
  • 長くなってしまってごめんなさい。いつかまた、どこかのページでまとめたいと思います。

中原 雄一

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