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栄養士:石川眞弓( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

炭水化物は複合炭水化物をとりましょう

吸収された炭水化物の行方の優先順位は、エネルギーへの変換、グリコーゲンへの再合成(肝臓や筋肉)、そして脂肪の合成です。しかしその単位時間当たりの量は限られるので一度の多くの量が吸収されると脂肪の合成への道をたどる量も多くなるというわけです。そのため、脂肪の合成を避けるためには吸収速度がゆるやかな方が良いのです。

砂糖や果糖などは単純炭水化物と呼ばれ吸収速度が速く短時間で血糖が上昇してしまい運動などで急速にエネルギーを消費しない限り、脂肪に合成されやすいのです。しかし、米、もち、スパゲティなどいわいる主食となるものは、複合炭水化物と呼ばれる大きな単位の糖質なので、吸収の前に分解作業が入る分、吸収は緩やかに行われ効率がよく、エネルギーに変換されなかった分がグリコーゲンとして貯蔵され、筋肉の運動に使われます。

参照;「主要栄養素の役割とその消化・吸収・代謝」中「炭水化物の代謝」の項

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