スピニング ホイール キック(後ろ回し蹴り)
2) スピニング ホイール キックのフォーム
a) まず、オンガード ポジションに構えます。
b) その状態から、右手を前に大きくつきだし、前足、胴体を同時に回転させ始めます。この右手は標的に対する「だましうち」の意味もありますが、体を回転させるための勢いづけにも役立ちます。
c) 踏み込んだ前足は、つま先を後方に向ける形で着地させます。これで、左足によるキックを行いやすくするのです。
d) 顔をすばやく蹴り足となる左側へ向けます。横目でイメージした標的を追うような形になります。
e) スピン バック キックとは異なり、足を外側に少し膨らませます。
f) 曲げていた膝を伸ばします。
g) ピークポジションまで足を高く上げます。カメラの角度、イメージした標的の位置にもよるのですが、写真はピークポジションが浅めですね。もう少し足が正面にくるまで持ち上げると、より大きな動きができるようになります。
h) ピークポジションから回転した勢いを用いて、膝を曲げていきます。膝を曲げる力で標的をひっかけるようにするのです。
i) キックが終了したら、オンガード ポジションに戻っていきます。写真だと間抜けな姿勢が続きますが、実際には一連の動きになっています。
※ムービーをみるために、QuickTime4.0以上が必要です。
特に注意するべき点は以下の通りです。
j) 今回は、カンフーエクササイズの中でも非常に難しい、回転系のキックの練習です。動きが大きく、場所をとるため、エクササイズのための場所については十分な検討が必要です。鏡などを使って練習されている方は、鏡を蹴破らないように注意してくださいね。まずは、スピードをつけて蹴るより、一個一個の動きを分解してゆっくり、正確に行うことが必要です。ただ、この動きは、スピン バック キックと比較しても、ゆっくり行うのはかなり難しいですね。
k) 同じ方向の運動を繰り返すと、目が回ってしまう可能性があります。この場合は、左右交互に行うか、2-3本おきに足を交代して行うとよいでしょう。バランスには十分に注意なさってください。