FMV-KB211
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中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

FMV-KB211

写真

 

仕様

品名 親指シフトキーボード
型名 FMV-KB211
形状 本体とカールコードにて接続
キー配列 親指シフト
キー数  
キーストローク 3.8mm
キーピッチ 19.05mm
キー刻印 106/109キーボードと同様の刻印
インターフェース PS/2タイプ Mini DIN6ピン
ケーブル長  
接続ケーブル コード中間部がカールコード

外形寸法(mm)
W*D*H

不明ですが、KB611と同じサイズなら、487.7*192.8*35.4となります。
ライトグレー
角度 チルト機構によりキーボードの角度を変えることが可能(KB611と同じなら5°)
定価 15000円(購入時定価30000円。多分)
その他 ハードウエアはFUJITSU FMVデスクトップシリーズ、親指シフトモデル以外のFMV-BIBLOシリーズのみ動作保証となっています。
IMEは富士通製のOAKV、OAK、Japanistのみ対応。

固有情報

製造日 1994/10
購入日

1994/11ごろ

使用期間 1994/11-1999/02
製造場所 JAPAN
接続ハード FMV-590Tsp(1994年発売の最速マシン)、他多数のAT互換機(自作含む)
使用IME OASYS V2.3に付属してきたOAK、OAK 3、OAK 4、OAK-V5、OAK-V6
利用OS Windows3.1, Windows95, Windows98, Windows NT4.0
利用ドライバ 富士通純正、株式会社サニコン提供ドライバ
その他   スペースキーの誤動作でさようなら。しかし、分解の上での清掃後、再現しなくなった…。
 本体は研いても黄ばみがとれない。もともとの色なのか、系年変化によるものかは不明。もちろん、私はタバコは吸いません。

特徴

このキーボードは、1994年の11月ごろから、1999年の2月まで使用しました。スペースキーが押しっぱなしになるような症状が現れたためです(後の清掃で解決しましたが)。

このキーボードについては、同じ富士通株式会社製のFMV-KB611と比較してみると分かりやすいと思います。

上段がFMV-KB211、下段がFMV-KB611

  • 左下の方、親指左キーのとなりにタブキーがありません。
  • Enterキーが大きくなっています。
  • カーソルキーの形状が異なります。
  • カーソルキー上の各機能キーの形状が異なります。
  • カーソルキー下に「実行キー」がありません。
  • 右上に、FMV-KB611にみられる機能キーがありません。
  • 全体的に、OASYS(ワープロソフト)に依存したキー刻印がありません。
  • ホームポジションに置かれた右手小指横の後退・取消キーは、かなモードのときのみ有効になります。英数モードのときには、通常の106/109キーボード互換です。
  • Windows95発売以前に購入したので、Windowsキーのようなものが準備されていません。
  • 使用してみた感じで、FMV-KB611よりキータッチが重い感じがします。キースイッチが若干異なるようですが、細かいマイナーチェンジが行われているようで、最近製造されたものはFMV-KB611同様軽くなっている、という説があります。

トラブル

このキーボードは私のPC環境において、常にトラブルメーカーでした。おそらく、指定IMEであるOAKも相当に足を引っ張っていたことでしょう。

私がこのキーボードを現役で使っていたころ、以下のようなトラブルを経験しました。ただ、このキーボードはFMVシリーズのみを動作保証しているにも関わらず、さまざまなAT互換機上(自作含む)で動かした結果を含んでいます。

  1. OAKのインストール時にKB211を選択すると、Windows9x系では、config.sysにoyayubi.sysが登録される。OAK-V5を利用していると、Windows98がフリーズ、ハングアップを繰り返した。
  2. WindowsNT4.0で、IE4.0、IMEを富士通のOAK4.01に設定していると、文字表示が入力に追従できなくなり、極端に遅くなる。サービッパックのバージョンなどは不明。
  3. 同じく、Windows4.0、IE4.0、IMEを富士通のOAK-V5にバージョンアップしたところ、上記の問題はなくなる。が、一定時間IE4.0を使用していると、必ず「仮想メモリが足りません」というメッセージが現れた。当時ATOK11を試してみたが、上記の異常はみられなかった。
  4. 3.と同じ設定でブルースクリーンが頻発したが、KB211、OAK-V5が関係していたかどうか不明。
  5. Windows98において、oyayubi.sysの組み込みをやめる(config.sysから記述をとる)ことで、1.のフリーズ、ハングアップは解決。ただし、入力モードずれ(刻印と異なる文字が入力される)がたびたび発生するように。また、OAK-V5では、なぜか最初の1文字目の入力が極端に遅い。
  6. Windows98において、OAK-V6にバージョンアップしたとき、あらためてoyayubi.sysを試したが、IE4.01が異常終了を起こす問題は残った。
  7. WindowsNT4.0については、OS標準のドライバも使ってみた。しかし、()などを入力すると、かなモードから勝手に英数モードに切り換えられて困ってしまうので、利用をやめてしまいました。
  8. 「日本語入力コンソーシアム」にて配布されている、株式会社サニコン提供のWindows98用、NT4.0用ドライバを使用し、またOAKのヴァージョンを6以上に上げたことで、ほとんどの問題が解決され、快適になった。このドライバは、OAK以外のIMEの使用を可能にしています。安定までの遠い道のりでした。

その他

このキーボードについて、FM WORLDで調べてみようと思いましたが、「周辺機器」-「入力装置」のコーナーからも、「親指シフトキーボードをお使いになる方へ」のコーナーからも紹介文が消え去ってしまっています。前にはあったと思うんですが…。今回FMV-KB231というUSBインターフェースを備えたほぼ同型のキーボードが発売開始になりましたから(2002年1月4日現在、なぜかまだラインナップされていない)、世代交代なのかも。

2002年1月4日現在、FMVシリーズ直販サイトであるWeb MartACCESSでは新品が手に入るようです(12000円)。中古では、ミリオンリース販売株式会社のリストに掲載されています(5000円)。また、多少のリスクがあるかもしれませんが、Yahoo! オークションにおいても、この製品は現在頻繁にやりとりされているようです。

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