Windows98
ここのところ、ICOの追加・更新作業が遅れていましたが、実はその陰に「Windows98のインストールと環境設定作業」というイベントがあったのでした。
時は去る7月31日、私はWindows95以上の出足だというWindows98と、Plus98を新宿の某パソコンショップにて購入することにしました。
それまでの間、私は主にWindowsNT4.0 Workstationを使用していたのですが、ビデオキャプチャデバイスやスキャナを利用する際にわざわざWindows95を立ち上げなければならず、少なからず煩わしさを感じるようになっていました。なにしろ、WindowsNT Workstationを立ち上げるのには数分かかるのですから。
また、なぜかここのところ私の環境では、WindowsNTが突然ブルースクリーンを頻発するようになっていて、非常に不安定でもありました。
こういったWindowsNTを利用する場合の不都合が、私にWindows98に目を向けさせるきっかけになりました。なにより、私は大の新しい物好き。おそらく早い時期に出るであろうサービスパックの出現も待たずに、Win98に手を出すことになってしまったのです(本当は、Windows NT 5.0まで待ちたかったのですが、我慢できなかった)。
私はいつものように、メインのハードディスクをフォーマットしたあと(今回は初のFAT32)、Windows98をインストールすることにしました。インストール自体はスムースにいき、しばらくの間は快調でした。
しかし、いくつかドライバをインストールしたり、ソフトをインストールしたあと、問題が発生しました。なんと、エクスプローラやIEを使用するとき、不定期に、しかもかなり頻繁に「フリーズ」が発生するようになってしまったのです。ひどいときは「立ち上げたとたん」に、よくても「数十分後」にはこの障害がみられるようになってしまって…。
この場合、ハードウェア リセットをかけないと、再起動はできないのですが、そのたびにチェックディスクがかかります。そして、そのたびに「こんなことにならないために、ちゃんとWindowsの終了を実行しなさい」というようなメッセージが…(英語)。かなり腹が立ちました。
いろいろなハードウエアを取り外したり、追加したり、さまざまな実験を行いました。それでも原因が分からず、そして最後に思い立ったのが、OAK-V5という日本語入力ソフト。富士通さんのサイトでWindows98対応モジュールが出ていたので、それをインストールしておいたのですが、今までのいきさつから考えて、これが怪しいということになったのです。また、マイクロソフトさんのアップグレードに関する資料に、OAKについて(Ver.4.10についてでしたが)「さまざまな問題が報告されている」という但し書きがあったのを思い出しました。
そこで、泣く泣くOAKをコントロールパネルから削除し、ATOK11に変更することにしました。するとどうでしょう。それから1回もフリーズすることなく、現在まで安定した状態が続いているのです。あとでしっぺ返しがくるのではないかと思うくらい平穏で、怖いです。
OAKの不安定ぶりは以前から知っていましたが、こんなに極端な障害となって現れると、正直あきらめムードです。あのソフトは最初から設計し直さないと根本的な改善はできないかもしれませんね。入力の効率は非常に高いと思うのですが、平均数分に1回のフリーズでは使いようがないと思います。
もしかしたら、WindowsNTでのブルースクリーンも、OAKが原因だったのかも。実は、NTを使っているとき、OAK-V5を使用していると一定の時間のあとに必ず「仮想メモリが足りません」というメッセージが表示されていたのです。ちなみに、ATOKで使用しているときには、そのような問題はいっさい起こりませんでした。
いずれにせよ、Windows98は安定していて、ICOのために使用しているFrontPage98の起動も、WindowsNT使用時よりはるかに速くなっています(なぜか「発行コマンド」は使えなくなってしまいましたが)。親指シフトキーボードも一応、問題なく動いていますよ。