アスレチック ジム
中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

事前疲労法(プレ-イグゾースチョン トレーニング システム) / Pre-exhaustion Training System

  • 筋肉を最大限に発達させるための一番の条件は、その筋肉に対してできるだけ大きな刺激を与え、なおかつその筋肉をできるだけ単独で働かせるように努めることだといわれます。
  • しかしながら、たとえ同じ種目であっても、その種目に関与する筋肉の使用比率は人によって異なります。例えば大胸筋を鍛えるための種目であるベンチ プレスが、目的部位を刺激する前に肘を伸ばす筋肉である上腕三頭筋をまいらせてしまう可能性がないとはいえません。これを解決するのが事前疲労法です。
  • これはマイク メンツァーMike Menzerのヘヴィ デューティー トレーニングheavy duty trainingなどにも採用されています。この方法は非常に少ないセット数で目的の筋肉を追い込むという、効率的なトレーニングです。現在ボディビルディングの最大の大会であるミスター オリンピアで連覇(1992-)を続けるドリアン イェイツ Dorian Yatesもヘヴィ デューティ トレーニングと非常に似たユニークなトレーニングを行っているそうです。
  • さて、事前疲労疲労法に戻ります。この方法では「大胸筋を鍛えたい」と考えた場合、ダンベル フライ(大胸筋を集中的に刺激する種目)を第一種目として行っておき、その直後ベンチ プレス(大胸筋、三角筋、上腕三頭筋などの複合種目)を限界まで行うという方法を採ります。このような方法を採用することによって、運動終了時の大胸筋の疲労度とその他の筋群の疲労度が釣り合うようにするわけです。このような方法を採用することによって、ベンチ プレスによる大胸筋への刺激を最大限に高めることが可能になってくるでしょう。
  • この方法は上腕二頭筋や大腿四頭筋に対しても有効であると考えられます。

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