1回実施しただけでも頸部、背部を損傷したり、脳卒中を起こす可能性があり、数あるストレッチング種目の中でも最も危険な種目といえます。
この種目は脳へ向かう血管と脊髄を過度に伸展するでしょう。つまり、頸動脈にストレスがかかり、血行が止まることによって脳卒中を起こしたり、脊髄神経繊維をその長さ以上に伸展させようとするため、神経損傷が生じる可能性があるということです。
また、頸椎というのは脊柱(俗にいう背骨です)の中でも動きの自由度が最も高く、また最も細い部分であり、この部分で体重を支えるのはかなりの無理があるとお考えください。
さらには脊柱全体にも負担をかけるために、背部のじん帯や筋膜をも傷つけやすいのです。
修行のためならともかく、フィットネス向上のためのストレッチングとしては有害な面だけが目立ちます。この種目に関しては、私は行わないほうがよいと指導しています。