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中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

ヘヴィバッグ

 

  • 格闘技の練習器具として最も知られ、一般的な存在なのがこのヘヴィ バッグではないでしょうか。日本ではサンド バッグという名前が使われることが多いですね。
  • サンド バッグといっても砂が入っているケースはほとんどありません(たまに中国武術や空手などのために、砂を詰めた袋を見かけることはあります)。ほとんどの場合は、布切れや綿、スポンジなどが入っています。
  • 重さは15kg~200kg、高さは60cm~170cm程度のものが使われます。写真のバッグは170cm、50kgのものです。
  • 以前はトップ メーカーしか作っていなかったのでかなり値が張りましたが、今はかなり安価なものからあります。
  • 問題は吊るす場所です。たとえ15kgぐらいの重さでも吊るすのにかなりの強度が必要になってきますし、それを叩いたり蹴ったりするわけですから、それも考慮した作りでなければなりません。
  • 私が中学~高校生のころは天井裏の梁に30kg程度の重さの砂入りバッグを下げていましたが、最近の家の作りではそんなに簡単なことではないでしょう。
  • 写真のバッグは、専用のヘヴィ バッグ スタンドにかけられています。しかし、専用器具であっても叩いたり蹴ったりするとかなりの音と振動があり、マンションや一般家庭に設置するのは困難だと思います。
  • 最近ではいろいろなメーカーからもっと軽い置き型のバッグなども販売されていますから、自宅でトレーニングする場合にはそれを利用しても良いかもしれません。
  • ヘヴィ バッグを打つと大変な手応えがあるので、適切に使うことで全身の筋力を高めることができます。しかも、大変素速く打つケースが多いので、加齢とともに衰えやすい「速筋線維」を効率よく鍛えることができることが考えられます。
  • また、長時間打つことで全身持久力も高められるのです。
  • 反面、拳を痛めやすいなどの問題もあります。基本的に、このバッグを打つときにはパンチング グラブを着用しましょう。
  • 具体的なプログラムは今後紹介する予定です。
  • バッグの設置について、この例では「バッグ スタンド」を利用していますが、状況によっては天井のコンクリートにアンカーとボルトで固定しても問題がないようです。ただし、落下の危険がないよう、注意を払う必要はあります。
  • バッグを長く使うつもりであれば、あまり安価なものを選択しないほうが良いかもしれません。この写真のバッグは、私がパンチの練習をしているとき、大きく破れてしまいました。寿命は1年と少しというところでした。

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