運動強度をコントロールする方法はいくつかあります。
この運動では実際にご自身の体重(質量)を、より高く持ち上げる、という運動が発生しますね。そのため、大きなエネルギー消費量を期待できます。
運動による純粋なエネルギー消費量(付加運動量)でいえば、階段昇りは、急ぎ足の2倍弱位の消費量になるでしょう。階段の降りは、急ぎ足の3/4程度になります。
同時に、一般の方にとっては、現代の生活では弱化しがちな下半身の筋肉を総合的な強化を期待できますね。
階段を昇る際は、ももの表側の筋肉を「ポジティブワーク」で、逆に降りる際には「ネガティブワーク」で鍛えることができます。前者は、筋肉の長さを短くしながら(縮めながら)力を出すもので、後者は筋肉を長くしながら(体の重みによって引き伸ばしながら)力を出すものです。
1.でも述べたことですが、この運動は転落のリスクを伴う、ということです。特に無理をすると、疲労のため、下腿部を十分にコントロールしきれなくなり、足を踏み外す、というようなことも起こりやすくなるのです。
ICOでは、この運動によるけがについて、責任を負うことはできません。十分な注意を行い、ご自身で案全対策を施すようにご留意ください。
スポーツクラブに設置してあるステップ マシンや、家庭用に開発されたステップマシンなども、この階段昇降のうち、「昇り」に近いエクササイズを行うことができます。
これらの器具を使ったエクササイズは実際に階段を昇降するよりは安全性が高まります。が、少なくとも昇りに関しては実際に体を持ち上げるわけではないので(踏み込むと同時にステップが下がっていくので)エネルギー消費量は少なくなります。