中原雄一(
21/10/20 Wed 22:43
更新)
アブナイ子
- 普通、橋というのは、上の道路になっている部分を渡るものです(当たりまえか?)。中原愛子の実家のすぐ近くにもきちんと舗装された、川にかかった立派な橋があります。
- ところが小学校の高学年のころ、冒険心が芽生えてきた愛子は橋を普通に渡るのがつまらなくなったようです。そこで、橋の下にある10cmほどの出っ張りを使って向こう岸まで渡ることにしました。
- 友だちも何人かその場にいたようですが、実際にやったのは愛子だけでした。
- しかし、その出っ張りから道路の部分までは彼女の身長の高さもなく、ずいぶんかがんで歩かなければなりませんでした。
- しかも水面までは10m近くあります(多分)。落ちたらただでは済まないでしょう。
- いつのまにか周囲にはたくさんの大人が集まってきました。噂を聞きつけ、彼女の母親もやってきて、顔面蒼白になりました。
- 大人たちは「声をかけるな。集中力を乱して落っこちちゃうぞ」と小声でささやきあい、彼女の無事を見守るしかありませんでした。
- 当の本人はそんな周囲の状況に全く気づかず、一心不乱に向こう岸を目指していたそうです。
- 結局無事に渡り終えることができたのですが、周囲の人の話を聞くと、そのあとこっぴどく怒られたそうで…。しかし、愛子本人はこのことを全く覚えていないといいます。私自身も彼女の実家にいって、親戚にごあいさつに回った際、初めて聞いたエピソードでした。