いったい私たちは、1日に何歩くらい歩いているのでしょう?
また、現代人はよく「動かなくなった」「歩かなくなった」といわれていますが、いったいどの程度歩かなくなったのでしょう?
いくつかの調査を見てみると、私たちの1日の平均歩数は6,000-8,000程度となるようです。もちろん、これは平均値ですから、実際には人によってかなりの個人差があるでしょう。
とはいえ、江戸時代の成人と比較してみると、上記の数字は実に心もとない数値であることがわかります。彼らは、1日に40kmは歩けて当たり前といわれていたのだそうです。
私たちの1歩当たりの歩幅は、よく「身長-100cm」といわれますが、これを基準にすると、身長150cmの人なら3-4km、170cmの人なら4.2-5.6kmくらい歩いている、ということになるでしょうか。
日本に限らず、多くの国で交通機関が発達し、自分たちの脚で「歩く」機会が大きく減っています。もはや、意識的に「動く」「歩く」ようにしなければ、今後平均歩数を増やしていくことは難しいといえます。
いま、日本が国策の一つとして取り組んでいる「健康日本21」では、日本人の歩数を現在の平均値から2010年までに約1000歩増加させるという一つの具体的目標を持っています。
日常生活における歩数の増加
日常生活における歩数 | 現状* | 2010年** |
---|---|---|
男性 | 8,202歩 | 9,200歩以上 |
女性 | 7,282歩 | 8,300歩以上 |
*: 平成9年国民栄養調査
**: 約1,000歩の増加:1,000歩は、歩く時間で約10分、歩行距離で600~700m程度の歩行に相当
ICOにウォーキングのコーナーを開設することで、この数値の実現に少しでも寄与できれば、と考えています。
平成9年度の国民栄養調査の結果をみると、結構いい歩数が出ていますね。普段から積極的に運動をしていない人の場合には、おそらくこの結果を下回ることのほうが多いのではないかな?