ICO Library (図書室)
中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

生理学とは

  1. 生理学の定義
    • 生理学は、「生体の正常な働きを体系立てて記載した科学(『健康運動指導士養成講習会テキスト I 』-『運動生理学概論』石河利寛, 1995)」であるとされています。
  2. 生理学の特徴
    • 生理学は、生体の機能を明らかにするもので、形態学(医学では解剖学と呼ぶ)と対比されるケースが多いようです。
    • もちろん、形態と機能は深く関係しあうものですから、両者を同時に研究したり、記載している場合が多いのが実情です。
    • 私自身、インストラクター研修のための資料を作り、何度も改訂を重ねた経験があるのですが、「この説明は運動生理学に入れようか、解剖学(形態学)に入れようか…」と迷うことが多かったですね。
    • また、どちらを先にレクチャーすれば、理解が深まるのか、という点でも悩みました。
    • ともあれ、生理学は器官別に記載されていることが多いので、ICO Libraryでもそれに従うことにします。
  3. 生理学の分類(動物と人体)
    1. 一般生理学
      • 人間を含めて動物に共通な生理学的事実を記述されている科学
    2. 人体生理学
      • 人体に焦点を当てて記述している科学(運動生理学はもちろん、こちらに該当するでしょう)
  4. 医学の分類(生理学と医学)
    1. 基礎医学
      • 通常、生理学はこちらに属する
    2. 臨床医学
      • 疾病時の身体の異常な働きを中心に記述した「臨床生理学」と呼ばれ、こちらに属する
  5. 生理学の分類(条件別)
    • 応用生理学
      • 人が特定の条件下におかれた場合の状況を記述する生理学
        1. 運動生理学
          • 運動という特定の条件下におかれた生理学
        2. 環境生理学
        3. 宇宙生理学
        4. 臨床生理学
  6. 運動生理学の価値
    • 運動生理学は、あらゆるトレーニング理論の基礎になります。というより、運動生理学がトレーニング理論そのものであるといえるような場合もありますね。
    • フィットネス インストラクターの場合、運動生理学を十分に勉強しておくことで、トレーニング理論の裏付けをとることができます。その結果、説得力のあるインストラクションが可能になるでしょう。

参考図書
石河利寛『運動生理学概論(健康運動指導士養成講習会テキスト Ⅰ-2-1.), 1995』

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