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栄養士:石川眞弓( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

蛋白質を有効に摂取してあげましょう

蛋白質は摂取するタイミングで同化効果が変わってくるのでぜひ知っておいていただきたい。例えば、運動後の数時間は筋肉中や肝臓のグリコーゲンが使い果たされ枯渇した状態にあるため脂肪も蛋白質も、全てがグリコーゲンを蓄えるための原料とされてしまうので望むべき「身体組織として合成される」という本来の蛋白質の効果が半減されてしまいます。このような利用のされ方はアミノ酸中の窒素が残るためその処理のために肝臓に負担を与えるという結果にもつながります。

従って摂取のタイミングはタンパク同化作用の最も盛んな時期に合わせるのが良いという事がおわかりでしょう。

タンパク同化作用の盛んな時期は、それを司る成長ホルモンの分泌が盛んな時期でもあり、運動中と休息時及び絶食後です。この時間帯をねらって摂取しましょう。

魚肉類に含まれる蛋白質が血液中で成長ホルモンと出会うまでには約3時間を要しますがアミノ酸の錠剤なら30分です。

推奨する1例をあげます。まず起床直後の空腹時に蛋白質を摂る。運動前の1時間~30分程度にプロティンやアミノ酸をとり、運動後の食事は脂質を抑えることはもちろん、炭水化物を組み合わせた高蛋白食を摂り、グリコーゲンの貯蓄と体蛋白の合成に有効に導いてあげます。この例を元に貴方の食事やサプリメントもアレンジしてみて下さい。

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