蛋白質は20種類のアミノ酸がペプチド結合してできた高分子化合物で、体蛋白質は各々寿命があり、常に分解され新たに合成され絶えず新陳代謝しています。
アミノ酸には体内で合成されないものが9種類(必須アミノ酸)あり、食物としてこれらは摂取する必要があります。
食品中の蛋白質は各々異なるアミノ酸の構成から成り立っており、アミノ酸組成並びに利用率はその食品の蛋白質の栄養価を決める基準となります。
必須アミノ酸は量のバランスが良いほど効率よく利用されます。必須アミノ酸は食物からの摂取が義務づけられますが、最も少なく摂取された量のアミノ酸と同じ量の分だけしか利用されないからです。このバランスを判定した数値(0~100)を「アミノ酸スコア」といい、一般に動物性食品は高く(100 ;あじ、いわし、さけ、牛サーロイン、豚ロース、鶏むね肉、卵、牛乳)、大豆や貝類は低くなります(70-85;あさり、いか、えび<トリプトファン不足>大豆<メチオニン・システイン不足>)。
また、アミノ酸は体蛋白として合成されるのが最大の役割ですが、それ以外にも個々にそれぞれの役割を担っています。
アミノ酸 | 必須 | 作 用 | 特記事項 |
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ロイシン | ○ |
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肝機能を高める1日の必要量が最大のアミノ酸ですが多くの食品に含まれるので不足することはない。 |
イソロイシン | ○ |
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リジン | ○ |
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食品の蛋白質の中で最も不足しやすい |
フェニルアラニン | ○ |
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VB12と一緒に摂ると効果的 |
システイン | ○ |
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メチオニン | ○ |
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トリプトファン | ○ |
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サプリメントとして摂取する場合はVB複合体、ナイアシンと一緒に摂ると効果的 |
スレオニン | ○ |
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バリン | ○ |
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多くの食品に含まれているので不足することはない |
ヒスチジン |
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子供の体内では合成できないので必須 | |
チロシン |
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アルギニン |
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オルニチン、トリプトファン、グリシン、チロシンと一緒に摂ると効果的・子供の体内では合成できないので必須 | |
アスパラギン酸 |
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グルタミン酸 |
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タウリン |
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さざえ・たこ・かに・いか・まぐろ等に多く含まれる | |
グリニシン |
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大豆蛋白の50%を占める | |
プロリン |
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アラニン |
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セリン |
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トレオニン |
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小腸内までにペプチドにまで分解され吸収上皮細胞内で最終的にアミノ酸にまで分解され吸収され、門脈を経て肝臓に運ばれた後に各組織に送られて、筋肉を含む種々の蛋白質の合成に使われます。