2002/05-2002/07:1週間目のスケジュール ストレッチング
ストレッチングは、運動前後に行われることが多いエクササイズで、筋肉や神経系をリラックスさせ、スポーツ傷害の防止、柔軟性の向上などを主目的に行われます。
しかし、ストレッチングは、やり方によっては、とても危険な種目となりえます。
「久しぶりに運動するから」と入念にストレッチングを行うことはよいのですが、いつのまにか「入念」なストレッチングが、「強い」ストレッチングに置き換わってしまって、知らず知らずのうちに筋肉を傷つけてしまっていた、というようなことがよくあります。
筋力トレーニングを行う際、「重りを持ち上げるときではなく、下ろすときに筋肉に小さな傷がついて、それが筋肉痛の原因になる」という話を聞いたことはありますか? 強いストレッチングは、この「下ろすとき」に似た刺激を伸ばしている筋肉に与えることがあります。「そういえば、ストレッチングで筋肉痛になったことがある」という方もいらっしゃるのでは?
結果として、運動前に強いストレッチングを行ってしまうと、みえないところで筋肉の組織が傷ついてしまい、準備運動どころか、逆に「わざわざ怪我をしやすい状態にしてから主運動に入る」ということになりかねません。
運動前のストレッチングは、軽めに、「心地よさが残る」くらいの適度な範囲までにとどめて行うようにこころがけましょう。