新兵器登場 Rboard Pro for PC
ここまでにもいろいろな機会で紹介してきましたが(というよりほとんどそのコーナーになりかけてしまっていますが)、「親指シフトキーボード」はICOを制作する上で欠かせない存在となってしまっています。
前回の環境でご紹介した、親指シフトキーボードは富士通製のKB-211というタイプでした。このキーボードは大量のドキュメントを用意するためには欠かすことのできない存在でしたが、またある面ではWindows98やNT4.0への障害を起こすやっかい者でもあったのです。
以前報告したこともあるように、KB-211を動かすために必要なファイルであるoyayubi.sysがconfig.sysに登録されていると、本当にいろいろなトラブルがありました。
このため、今年のはじめに様々なトラブルを経験したあと、サードパーティが用意したKB-211用のドライバ(株式会社サニコン提供)を利用することにしました。これが結構優れていて、かなり安定している上、ほかの文字が入力されてしまうようなこともほとんどありませんでした。このドライバを使うと、OAK以外のIMEも快適に使えるのです。
しかし、昨年夏ごろ、インターネット上で、「キー配列をカスタマイズできるRboard Pro for PC」というサードパーティ製(リュウド株式会社)の存在を知りました。定価が5万円弱と、非常に高価ではあるのですが、とても魅力的な商品です。
しかもキースイッチに富士通の業務用オアシスの純正品を用いているとのこと。以前私も業務用オアシスのすばらしいキーボードに触れたことがありますが、あの感触は今でも忘れられません。非常に欲しくなってしまいました。
そこでついに、本日このキーボードを購入し、接続することになりました。そしてこの文書を今、その新しいキーボードで入力しています。その第一印象は、「キーが軽い!」。まるで柔らかいバターに指が食い込むようです。キートップは残念ながらビジネスオアシスのものではありませんので、過去に体験したような感動を得るほどではありませんでした。
また、キー配列のカスタマイズも自分の思い通りにいくものではなく、少々残念な気がしました。
もう一つ検討していたのは、富士通製の新しい親指シフトキーボードKB-611だったのですが、そちらは1万円台の後半で購入できるようです。結局こちらが見当たらなかったので、Rboardの購入と相成ったのですが、果たして5万円もはたいて購入するほどの価値があったのかどうか、今は少し複雑な気分です。ただ、キースイッチの性能もあるのでしょうが、確かに打ち心地は抜群。
安定性についても、「KB-211+サニコン製ドライバ」に比較すると少し劣るように感じられますが(残念ながら時々刻印と異なる文字が入力されるケースがありますね)、しばらくはこいつで頑張ってみようと思います。本当は「もっとほめる→自慢する」コーナーにしたかったのですが…。高価な分ちょっと辛口に。
(2000年7月26日追記)上記の刻印と異なる文字が入力されるケースは、どうもMicrosoft社のIEやOutlook、Officeなどの製品を使うときに頻繁に起こるらしいことがわかりました。他のアプリケーションではあまり問題がないような気がする。