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中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

結局Web管理ソフトは…

FontPageのやつ…

本当にもう苦労しています!(不平不満モード)

今、サーバの移転に当たりファイルを整理しているところですが、あまりにもページが多すぎて、収拾がつかないような状態なのです。これを正しい状態に保つように管理しているのが「Webサイト管理ソフト」なのですが、特にここのところは作成に使用しているFrontPage2000が絶不調でした。

今回、管理ソフトウエアを見直すにあたり、不平不満モードから冷静モードに切り換えて、今までのサイト管理について振り返ってみたいと思います。

(2000年7月26日追記)FrontPage97はどうもVisualStudio97版だったみたいで、単体のソフトとしては使っていないみたいです。そのため、少し書き換えました。

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一番はじめは

そういえば、ICOをオープンしてから1年間は、オンラインソフトの「秀丸エディタ」と、一太郎に付属してきた画像編集ソフト「デジパレ」を使用していました(秀丸は今でも日常的に使っています)。

この時期はHTML(インターネットエクスプローラやネットスケープナビゲータなどのようなブラウザソフトで解釈できる言語)で直接大量のテキストを記述していました。しかし、ICOのページ数はあっと言う間に肥大し、ページの位置が変わったときなど、リンクを修正するだけでも大変な作業になってしまいます。

このようなわけで、ページを移動したら勝手にリンクを変えてくれるような管理機能を持つツールが欲しくなってきたのでした。

このようなソフトには通常、HTMLをWYSIWYG(ブラウザで見える形式に近い状態)で編集できるエディタが付属しますが、当時はそのような機能にはさほど興味は持ちませんでした。

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Microsoft FrontPage98

そこで、オープンして1年が経過したところで思い切ってWebページ作成ソフトを購入してみることにしました。このとき選んだのがMicrosoft FrontPage 98。

このソフトでファイルを管理してみると、実に都合がいい! それで、従来不満だったフォルダ構成やファイルの設置場所などを思い切って大移動してみました。それでも問題は生じなかったので、やはり管理ツールが充実したソフトを選んで良かったと思いました。

しかし、このソフトは私が秀丸でせっかく編集したHTMLに、いろいろなタグを勝手に追加するのです。見た目も変わってしまうし、この変な特性には全く苦労しました。

当時、インターネットの世界では「Microsoft FrontPageを使用してWebサイトを作るのはネチケット(ネットエチケット)に反する」という人までいたのですが、一理あったかもしれません。それでも、サイト管理のために仕方なくFrontPage98を使い続けたのではありましたが…。

また、他のソフトとの相性問題があったのかもしれませんが、さまざまな不具合も経験しました。当初はIMEを使っての入力がスムースに行えず、閉口したこともあります。確か、不具合パッチを当てて解決したのではなかったかと思いますが、今度は外部スタイルシートの設定値が編集画面に反映されなくなってしまいました。

FrontPage98は待てども待てどもバージョンアップしませんでした。ほかの後発ソフトは新技術に次々と対応しているというのに、98の機能はとても見劣りをしてしまいます。

また、このころにはWYSIWYGでの編集にもずいぶん慣れてきて、秀丸で編集していたころよりもずいぶんと楽に感じるようになってきていましたね。

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Microsoft FrontPage2000

そして、Microsoft Office2000が発売され、FrontPageはついにそのPremiumバージョンに同梱されるようになりました。Officeをアップグレードした私は必然的にFrontPage2000を使うことになりました。

しかし、FrontPage2000のサイト更新機能を使ううち、妙な現象に出くわすようになってしまいました。

FrontPageには、更新した新しいファイルだけを本番で利用しているサイトに発行できるという機能があるのですが、2000では作成側で削除したファイルを検出して、本番側でも削除するという便利な機能があります。

しかし、本番環境でテストしてみると、時々「リンク先が見つからない」というエラーが生じるではありませんか。調べてみると、必要なファイルがなくなっているのです。これは不定期に発生するので、原因がどこにあるのか分かりません。

これはOSがWindows2000になってから頻発しているようです。そのため、サイト更新に関しては、ファイル送信専用のソフトを使うように変更してみました。

それなのに、やはりいろいろなところでリンク切れが発生してしまいます。どうやら、98の場合はファイルをある場所にコピーして使ってもリンクを維持してくれていたのに、2000の場合は、タイミングによってそれを行ってくれないようなのです(どうもコピー元のファイルを閉じてしまうとだめみたいです)。

このことを知って、98以上に気を使いながらリンク管理を行わなければならなくなりました。

そして、今回サーバの移転が確実になってから、ファイルの名称を変えたり、文字コードを変更する必要に迫られました。そこでFrontPage2000の問題に改めて気づいたのです。

今回はファイル名を大文字が混ざっているものに関して小文字に変更する、という作業を行ってみたのですが、Windowsではファイル名の大文字も小文字も区別をしてくれないためか、HTMLファイルに埋めこまれたURLを自動的に変更してくれないのです。

最近、種目のページを開かれた方は閉口されたかもしれません。写真のファイル名が変わってしまったことにより、それが見えなくなった不具合が多発してしまったのです。まことに申し訳なかったのですが、これは、呼出元のURLが変更されていなかったためでした。

私のテストももちろん不十分だったので、反省しなければならないのですが、まさかと思うような仕様に思い切り脱力してしまいました。世の中の多くのWebサーバがUNIXであり、そこではファイル名の大文字と小文字を厳密に区別する、というのに。

また、FrontPage2000の問題はそれだけではなかったのです。多分作成中の動作確認に使われるリンク先の名前だと思うのですが、ファイルを保存した後も"file://..."で始まる変なURLが残ってしまうことがあるのです。

これにはびっくりしました。これについても、別のページからリンクを設定した言葉をコピーしたときに、コピー元のファイルを閉じてしまっていると発生することが分かりました(2000以前からある不具合だそうです。これもコピー元のファイルを閉じなければ問題は発生しないようです)。

それ以外に、新しいサーバでは、改行コードをLFという形式にすることが決まりなのですが、FrontPage2000の中ではどうも改行コードを管理することは不可能のようでした(可能でしたら私の調査ミスです。ごめんなさい)。もちろん、FTPソフトでも改行コードの変換は可能ですが、転送後のファイルサイズも変わってしまいますし、できればLFコードに転換しておきたいところです。

そしてこのサーバ移転を機に、2年半近く使い続けてきたFrontPageに別れを告げる決心を固めた…はずでした。

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Macromedia Dreamweaver3.0体験版

もしかしたら、FrontPage2000に別れを告げる決心をしたのは間違いだったのかもしれない…。私はDreamWeaver3を購入する予定でした。ですが、体験版を使ってみた限りでは、私の目的には合いませんでした。

DreamWeaver3は、WYSIWYG編集画面とHTML編集画面が同時に表示できるという、編集上ではきわめて優れたソフトでした。そのような使い方をするプロフェッショナルの人には打って付けのソフトかもしれません。

また、タグのつけ方はかなり私好みでしたね。例えばDIVとPのどちらを使うか、というような設定もできるみたい。FrontPageが勝手に作った変なタグをいっぱい発見してくれて、たくさん削除してくれましたよ。

さらに、FrontPage2000で困った改行コード(LF)にも対応しています。最初は、「いけそうだな」と思いました。

ただ、WYSWYGの機能は弱いし、テーブルなどの編集はFrontPage2000に劣る感じがあります。

そして一番大切なリンク管理機能。こいつはもう全くだめです。大文字小文字についてはFrontPageと同じでしたし、サイトの概念が非常に分かりにくかった! FrontPageでは反映されるようなリンク先の変更もDreamWeaver3ではうまく行かないことが多かったですね。単に試用版の問題だったのかもしれませんが…。印象が悪くなったのは間違いありません(2000年7月15日追記。「製品版」+「アップデートファイル」の環境では正常に動くことが確認されました。このバージョン3.01相当のアップデートファイルでは、文字コードをEUCやJISにして管理する場合の不具合が修正されたそうです。EUCコードの私のサイトがおかしいわけだ)。

リンクを含んだテキストをコピーして、ディレクトリ階層が違うページに張り付けると、なんとリンクも維持してくれないんですよね。これは大変…。

また、プレビューしたあとに、変な一時ファイルが残ることにも腹が立ちました(2000年7月15日追記。「製品版」+「アップデートファイル」の環境では、ブラウザを閉じてしばらくすると、一時ファイルが削除されるのが確認されました)。

もしかしたらWindows2000に対応していないだけなのかもしれませんが、FrontPageで感じた問題点を解決できるような状態ではなかったですし、むしろ管理機能に劣る感じがしましたので、このソフトを使用をあきめらざるを得ませんでした。

でも、FrontPage2000には戻りたくない。ICOの更新情報でも偉そうなこと書いてしまったし…。

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そしてAdobe GoLive 4.0

そんなある日、私は以前、新宿のヨドバシカメラでAdobeのWebサイト作成ソフトが 「クロスアップグレード版」という形で売られていたのを思い出しました。それは、他のHTML作成ソフトを持っている人は「乗り換えできる」という安価なパッケージです。

Web作成のプロに聞くと「Windowsで使うなら、DreamWeaver3.0のほうが使いやすいし、安定していていいですよ。GoLiveはMacには向いていますが、Windowsでは使いにくいし、どうも不安定なんですよ」とのことでした。

でも、Windows2000という安定性の高いOSのもとなら大丈夫ではないかという甘い判断のもと、GoLiveを購入してみることにしました。できれば、これも体験版があると良かったのですが…。

最初に見かけたヨドバシカメラにはすでにクロスアップグレード版は売り切れ。そこで、秋葉原まで出かけてみたのですが、そのときに訪ねたどの店でも状況は同じでした。

その後新宿に戻って、S店にて確認してみると、なんと「秋葉原には在庫がありますよ」といいます。「しまった。秋葉原のS店にも寄れば良かった」と後悔しましたが、数日で入荷できるとのこと。とりあえず取り寄せてみることにしました。

ところがいつまで経っても品物が届いたという連絡がない。1週間を経過したところで、私の家内が問い合わせてくれたのですが、なんと「手違い」で発注すらかけていないというではありませんか。仕方なく私は秋葉原に直接出向いて、GoLiveのクロスアップグレード版を購入することにしました。

新宿のS店のサービスには若干(以上の)問題があることがわかりましたが、秋葉原のほうのスタッフは感じ良かったことをフォローしておきます。

そしてGoLiveを使ってみました。本当に「噂どおり」、いや、「噂以上に」不安定でした。

実は、このファイルもGoLiveで作成してみましたが、これまでに10回以上異常終了してしまいましたよ。FrontPage98を購入したときの不具合とも似ていますが、GoLiveはさらにひどい。

また、GoLiveのレイアウトエディタは、IME(ATOKなどの日本語入力ソフトウエア)を利用すると、同じ文字が何度も入力されたり、表示されたりするのです。これでは、正直使い物にならないですね。

WYSIWYG機能も、FrontPage2000の足元にも及びません。フレームを使って、フレームに含まれるファイルを同時に編集することもできないようです!

タグの行儀はFrontPage2000と同程度のようで、DreamWeaver3.0には及ばない感じ(これはHTMLの書き方にもそれぞれ好みがあると思うので、あくまで私の場合の話です)。

しかし、唯一納得できるのはサイト管理機能です。FrontPage2000以上に行いやすく、また今のところFrontPage2000のような問題は発生しません。

FrontPage2000の弱点は、サイト管理上、作成中のフォルダの中に別のキャッシュファイル格納用フォルダを準備するため、Windows標準のエクスプローラやFTP専用ソフトを利用する場合は注意が必要でした。とりあえず、GoLiveではそんなことはないみたい。直接のぞく機会も多いフォルダの中にゴミファイルを作らないことはありがたいことですね。

それにしても、この不安定さは実用に耐えません。他のソフトウエアは同じ環境で安定しているのに。相性という問題だけで片づけられてしまうのかな…。

しかし、親指シフトな私のWindows2000の環境下(デスクトップ)だけでなく、家内のWindows98の環境下(ノート)でも同じ現象が出るんですよ。日本語入力ソフトもキーボードドライバも全く別。やはり、GoLiveの問題だと思います。

製品版としてはあまりにも完成度が低すぎるように思えますね。無事に使えている人がいたら、ごめんなさい。

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それでどうするの?

そう。「それでどうするの?」。うーん。悩むところですが、結局のところ、現在所持しているFrontPage2000かGoLiveで作成していくしかないのでしょうね。

GoLive買っちゃいましたが、よくよく考えたらOfficeって、サービスリリース版が出ています。これを使えば、問題が解決されることもあるかもしれません。なぜ、GoLiveを買う前にそこに気がつかなかったのか! 新宿にそのクロスアップグレード版が全く存在しなかったのが私のあせりを招いてしまったようでした。

FrontPage2000の安定性、DreamWeaverのきれいなタグ管理、そしてGoLiveのサイト管理機能が揃っていればそれはそれは最強のソフトなのに。

最近、このサイトを見ていただいている方から、IBM HomePage Builder2001を入手したという報告をいただきました。非常に使いやすいとのこと。うーん。もう買えない。

最終的に、Officeにサービスリリース(SR1)を適用した上で、FrontPage2000に戻すことに決定。まことにお騒がせしました。

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2000年7月26日追記

その後、画像編集ソフトであるMacromedia Fireworks3.0を購入することになりました。このとき、Dreamweaver3.0がキャンペーン価格で一緒についてくるパッケージがかなり割安なので、思い切ってこちらを買ってみることにしたのです。

上記Dreamweaver3.0の項で追記したように、アップデートプログラムを当てた状態では、そんなに大きな問題は発生しないことがわかりました。ソースと見た目を同時に編集できるその便利さから、結局Dreamweaver3.0に乗り換えてしまったのでした。

FTP機能にはまだ大きなバグはあるようですが、注意して使えば問題ないです。

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2001年1月7日さらに追記

12月のサイトリニュアルにあたっては、上記であれだけこき下ろしたAdobe GoLiveの最新版、5.0を使用しました。だいぶ改善されたものの、やはり他ソフトと比べると不安定でした。でも、テキストをコピーしたときのリンクの維持やスタイルの適用など、Dreamweaver3.0より優れた面もたくさんありましたね。

そして、今はまたDreamweaver3.0。本当に新しいもの好きで困ります。浮気性なのかな? 2月にはDreamweaver4.0も出ますので、それも試そうっと。 

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