中原雄一(
21/10/20 Wed 22:43
更新)
マッスル クランピング システム /
Muscle Cramping System
- 発達させたい筋肉により大きな負荷をかけるため、ショート レンジ short rangeでの動作を繰り返す方法です。ただ、このシステムを長期間にわたって行っていると関節可動域の低下(筋が短縮することによる柔軟性の低下)を招きかねません。
- ウエイト トレーニングが柔軟性を低下させるかどうかについては、長きにわたって論議されてきました。柔軟性を損なうという説について一ついえることは、ウエイト トレーニング、特にネガティブ トレーニングのあとには筋の微細裂傷が多数発生しているということです。肉離れなどを起こしたあと、筋の傷が瘢痕組織となり、以前の長さよりも短くなることが知られていますが、筋の微細裂傷が修復される際にも同じような筋線維の短縮が見られるという報告があります。度重なる微細裂傷の修復により、筋自体が短縮される可能性は十分にあるでしょう。
- この点から、ウエイト トレーニングにおいては、フル レンジ ムーブメント(可動域いっぱいに行う動作)を入れる必要性が指摘されます。この点から、このシステムをスタンダード プログラムとして長期間採用することは避ける方が望ましいでしょう。