アスレチック ジム
トレーニングアドバイザー:山田豊治( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

進歩の鍵(2)

心理学の応用

今回は心理学の話をします。(笑)

ビックリしないで下さい。

まあ、トレーニングも人間のやることなので心理学の簡単な応用も必要なのです。

ウェイトトレーニングの醍醐味の一つはトレーニング時の使用重量が増えていくことでしょう。

自己ベストを更新した時の達成感は格別です。

僕はその達成感をより強化するためにいつも賞品を自分に提供しています。

そうです、自分で自分に賞品を提供しているのです。

仮にスクワットのベストが170キロで3回(10秒、10秒)としましょう。

「来週の金曜日には170.5キロで3回に挑戦」とメモに書き留めます。

「成功した場合はバイキング料理を昼食に食べにいくこと、以前から欲しかった本を購入すること」とメモに続けて書き込みます。

この書き込むことは本当に重要だと思います。

賞品となるのは本当にささやかな物ばかりです。

毎回のトレーニングで賞品を出すのですから高価なものでは財布が続きません。(笑)

また、小さな報酬の方が「自信を育てる」効果があることが知られています。

ほとんどの人は「俺はここまでしか出来ない。」と自分自身を過小評価した信念を持っています。

これを変えていくのに小さな報酬が有効なのです。

 ニューヨーク大学の実験です。

まず、一群の学生に自分自身のほんとうの信念と違うエッセーを書いてもらいます。

その報酬として50セント、1ドル、5ドル、10ドルと支払いました。

実験の後でもう一度学生にほんとうの信念を質問しました。

驚いたことに報酬の少ない学生群ほど当初の信念を変えていたのです。

自分自身の信念と違うエッセーを書くことで心の中で「認知的不協和」が起こります。

これを少ない報酬を受けた学生は自分の信念を変化させることで「認知的不協和」を解消させたのです。

多額の報酬を受けた場合は「認知的不協和」は起こりません。

「こんなに報酬をもらえるのにやらない馬鹿がいるだろうか?」という反応です。

彼らは最初の信念を変える必要が無いのです。

 これは現実のセールスの世界の話です。

セールスの世界では大きな賞品のあるキャンペーン期間に通常時の何倍もの売上を達成するセールスマンがいます。

そしてキャンペーンが終わった途端に「普段の」売上に戻ってしまうのです。

これは何故でしょうか?

心理学者のブレスコット・レッキィ氏によると彼らは「自分の能力のノルマ」に対する信念を持っているそうです。

上記の実験と同じく「大きな報酬」は信念を変える要因とならないのです。

小さな報酬のキャンペーンの方が永続性ある効果が期待出来るのです。

 トレーニングの小さな具体的な目標を書き留めましょう。

そして首尾よく達成した時は自分の「わがまま」を満足させるもので成功体験を強化しましょう。

この単純な作業は自分の遺伝的限界まで進歩する大きな手助けになりますよ。

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