今から30年以上前に僕がトレーニングを始めた頃、ウェイトトレーニングは「各筋肉につき、週に3回鍛える」というのが基本でした。
事実、アーノルド・シュワルツェネガーも各部30セットという大量のトレーニングでありながら、週に3回も各筋肉を鍛えていました。
それが70年代になり、「各筋肉につき、週に2回しか鍛えない。」というのが主流になってきました。
その後、4日に一度→5日に一度というように減っていき、今は週に1回という人も別に珍しくなくなりました。
時代の流れは「より少ない頻度」へ向かっているように思います。
さらに最近のアメリカのパーソナル・トレーナー、特にSuperSlowのインストラクターの主張は過激になってきました。
インターネットで捜してみると「全身を10日に1度、トレーニングすれば良い。」という記事を見つけました。
大部分の顧客がこの方法で大きな成果を得たと報告していました。
さらに進んで「2分割で10日に1度、トレーニングするのが良い」と言う専門家もいます。
この方法だと20日に1度だけ各部のトレーニングを行うことになります。
上記の主張と全く逆のトレーニングもあります。
オリンピック等で活躍しているブルガリアの重量挙げの選手のトレーニングです。
彼らは何と1日に3回、ハードなウェイトトレーニングをするというのです。
種目も同じようなものを1日に3回行うようです。
重量挙げの種目及び補強運動で使う筋肉は重複しています。
脚、下背等の筋肉です。
つまり、彼らは1日に3回同じ筋肉を鍛えているのです。
そして大きな成果を上げています。
若い時はアーノルド式の週に3回のトレーニングを経験しました。
さらに頻度の高いトレーニングも経験しました。
69年ミスター日本の吉村太一さんが「同じ筋肉を週6回も鍛える。」と聞いて実行してみました。
それなりに大きな効果がありました。
年齢を重ねるとそんな無理は出来なくなり、週に1回から2回の頻度に落ち着いていました。
この1年は僕の30年以上のトレーニング経験の中で最高のトレーニングが出来た1年です。(賢くなったのです)
ひとつの試みとして、トレーニングの間隔も意識的に次第に広げていきました。
最近のトレーニングでスクワットを25日ぶり、ベンチプレスを19日ぶりで行ったことがあります。
軽いトレーニングのつもりでしたが、バーベルに触れると驚くほど調子が良いので自己ベストの重量でやってみました。
2種目ともに楽に成功しました。
効果のあるトレーニング頻度というのは非常に幅が広いと僕は思っています。
週に1回、或いは2回と固定的に考える必要は無いのです。
「週に3回、各筋肉を鍛える」方法でも「2週間に1回しかトレーニングしない」方法でも同じように効果はあると思います。
それよりも大事なのは永続的にトレーニングをすることです。
若い体力のある時期はブルガリア方式でも効果のある人もいると思います。(僕自身は故障の可能性を考えてお勧めしませんが)
年齢を加えると頻度を減らした方が良いようです。
疲労の回復に時間がかかるようになります。
また、仕事が忙しくなる人が多いでしょう。
少ないトレーニング頻度にして、永続的にトレーニングを続けましょう。
「仕事が忙しくて週末の土曜、日曜しかトレーニング出来ない」人でも素質さえあれば大きなコンテストで活躍できると僕は信じます。
僕自身は「2週間以上の期間、各筋肉を休ませる」ことにしました。
理由としては以下があげられます。