アスレチック ジム
中原雄一( 21/10/20 Wed 22:43 更新)

グリッピング gripping

目次

  1. 親指の使い方による分類
    1. サム アラウンド グリップ
    2. サムレス グリップ
    3. フック グリップ
    4. フック グリップ(応用)
  2. 握る方向による分類
    1. オーバー グリップ
    2. アンダー グリップ
    3. リバース グリップ
  3. 握る幅による分類
    1. スタンダード グリップ
    2. ワイド グリップ
    3. ナロー グリップ

 

1.親指の使い方による分類

A. サム アラウンド グリップ thmb-around grip

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この握り方は最も基本的で、どの種目においても基本の握りとされる方法です。

この方法では、始めに4本の指をバーにかけ、最後に親指を上からかぶせるようにします。

写真でみても確認できると思いますが、親指を使ってバーをくるむ形になりますので、安全性が高いことが分かります。

初心者の場合、必ずこの握り方から始めるようにしてください。

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B. サムレス グリップ thumbless grip

thumbless2.jpg (8135 バイト)

この握り方は、中・上級者向けのものです。

サム アラウンド グリップとは異なり、バーにかけた4本の指と同じ方向から親指をかけるのが特徴です。

このグリップは、体幹部のトレーニングをするときなどに、前腕に余計な負荷をかけないようにすることができ、多くの人に好まれているようです。

しかし、高重量でトレーニングをする場合など、バーが手から抜けやすいのも事実。実際、この握り方で、ベンチプレス中にバーベルを胸に落下させ、怪我をした人を見たことがあります。

もし、顔面や首に落としていたら大事故です。十分に注意をしてください。

改めて、初心者向きの方法ではないことを付け加えておきます。

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C. フック グリップ hook grip

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このグリップについては、順を追って説明しましょう。まず、親指を先にバーにかけるようにします。一般的に使われるサム アラウンド グリップとは逆ですね。

hook2.jpg (8189 バイト)

次に、その親指をくるむように、4本の指を曲げ、しっかり握ります。

  • とても固定力が強い握り方で、高重量のバーベルを引き上げるような場合に使います。例えばデッドリフトなどによく使われますね。最も落下の危険性が少ない握り方といえます。
  • ただし、慣れないと指に痛みが走るかもしれません。

 

D. フック グリップの変形 variation of hook grip

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この方法も分かりにくいので、順を追って説明します。まず、バーに対して、小指と薬指を先にかけるようにしてください。

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次に、先にかけた2指の上に親指を渡すようにします。

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最後に、親指を人指し指と中指の2本でくるむようにしてください。

  • この方法は本などでは紹介されていませんが、ユニークな方法ですので紹介することにしました。
  • 一説によると高名なC. コッカー氏が紹介したとのこと。違っていたらごめんなさい。ラットマシンの利用に向いているそうです。

 

2. 握る方向による分類

A. オーバー グリップ over grip

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写真のように、バーベルを体の前に置いた場合、手のひらが自分のほうを向く握り方です。

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B. アンダー グリップ under grip

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これはオーバー グリップとは逆。バーベルを体の前に置いた場合、手の甲が自分のほうを向く握り方。

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C. リバース グリップ reverse grip

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オールターネイト グリップ(alternate grip)とも呼ばれます。片方をオーバー グリップで、もう片方をアンダー グリップで握ります。

この握り方はフック グリップなどと併用し、高重量のデッド リフトを行うような場合などに用いられます。支える力がとても強いのが特徴です。

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3. 握る幅による分類

A. スタンダード グリップ standard grip

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基本的に、最も自然な手幅で握るグリップのことを指します。ですから、種目によって握り幅は異なってきます。

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B. ワイド グリップ wide grip

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一般的に使われるスタンダード グリップよりも広めの幅で握る方法です。ですから、この場合も種目によって握り幅が異なることになります。

ちなみに、この写真では、バーベルの中央を中心に、81cmのところに、ちょうど中指が当たる程度に握っています。ベンチ プレスの大会では、この幅より広く握ってしまうと反則になってしまうのです。

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C. ナロー グリップ narrow grip

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スタンダード グリップに対して狭い幅で握る方法です。ここでは、拳1個分を広げて握ってみましたが、アップライト ロウイングやナロー グリップ ベンチプレスなどでよく使われる幅です。

安定感が小さいので、注意が必要です。

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